貸切バスの仕事
新宿も間近な初台の東京オペラシティ。実はこの巨大なビルが建つ前、ここは京王の貸切バスの車庫でした。貸切バスは町内会のご旅行などで以前は多くのお客様にご利用いただいていましたが、バブル期以降の需要減少に伴い、京王の貸切バス事業は大幅に縮小していきました。
しかしながら近年、インバウンドや東京オリンピック開催に伴う、貸切バス需要の復活にあわせて、京王の貸切バスはかつての姿を取り戻してきています。現在は20両の観光バス専用車両を京王線八幡山駅に近い世田谷車庫に配備し、路線・高速に次ぐ、第三の柱として事業強化を図っています。
そんな貸切バス事業を担う、観光バス営業センターの仕事は営業活動と業務手配が中心になります。
営業活動では数多く存在する旅行代理店を訪問し、当社の貸切バスをPRします。古くから仕事をされている方は、「昔よく京王さんの貸切バスにはお世話になったよ」と言ってくださることも。昨今、安心・安全が特に重要視されている貸切バスの仕事では、“京王”の持つ、安心感や信頼感などのブランドイメージは絶大な威力を発揮してくれます。
無事仕事を受注出来たら、次は手配に移ります。貸切バスの仕事は路線バス・高速バスの様に決められたルートを走るのではなく、お客様の要望にあわせたオーダーメイドの仕事です。町内会の旅行で温泉地に行ったり、企業研修で都内を回ったり。お客様と旅行の行程をやり取りしながら、乗務員が無事に運行できるように、運行資料を整えます。観光バス営業センターは世田谷車庫内に事務所を構えていますので、直接貸切バスの乗務員とコミュニケーションを取ることが出来ます。無事仕事を終えて帰ってきた乗務員からは現地の様子を聞くことができ、道中の話でよく盛り上がることも。別のルートを通った方が良いなどのフィードバックももらえるので、そういったアドバイスは次の手配に生かします。
運行後は有料道路代などを取りまとめて、お客様に請求書をお渡ししに行きます。お客様からご旅行の感想をお聞きするのが楽しみであり、緊張する瞬間でもあります。お客様にとって満足のいく旅行となり、「また次回もよろしくね！」と言われるのが、何よりの励みとなります。
お客様と乗務員、両方との信頼関係を築ける。やりがいに満ちあふれた、唯一無二の仕事です。