路線バスの仕事
京王線沿線を網目の様に走る京王バス。京王の路線バス車両数は全部の営業所をあわせると700両以上にもなります。その路線バスのダイヤを所管するのが乗合事業担当です。
バスをどのように走らせれば、よりお客様にとって使いやすいダイヤになるのか。それを実現するために日々情報を集め、分析し、ダイヤ改正という手段で実現していきます。
集まってくる情報量は膨大です。ICカードの乗車記録を利用した各路線の便別乗降人員データから、日々利用されているお客様からのご要望、運行営業所の乗務員の生の声まで。そしてそれを実現する手段もまた様々です。バスの面白い所は、鉄道と違って新しい路線を引くことも、道路さえ走っていれば自由に出来てしまうこと。時間を変更するだけでなく、新規路線を引いたり、経路を変更したりという手段を用いて、お客様にとって最適なバス運行を実現していきます。
最近ではダイヤを最適化する方法の1つとして、IT分析を用いた運行時刻の変更なども行っており、分析の方法も日々進化しています。
100人いれば100通りの答えが出てくる仕事です。いかにお客様のニーズに沿ったバス運行を実現できるか。担当の腕の見せ所です。
また、近年では自動運転化技術やMaaSなど、ITによる技術革新の流れがバスにも押し寄せてきています。そういった次世代の潮流に乗っていける様に、当社では大学やIT企業などと連携しながら、新しい形のバスを積極的に生み出しています。
2019年2月には多摩ニュータウンでワンボックスカーを用いた自動運転の実証実験を行いました。また、2020年2月には完全キャッシュレス決済の小型バス「nearくる（ニアーくる）」を京王線めじろ台駅～ゆりのき台エリアで運行開始いたしました。
乗合事業担当はこういった場面でも主管部署として、官公庁・自治体、運行営業所や社内各部署との調整など、運行実施に向けた全体のマネジメントを行っていきます。
路線バスの現在と少し先の未来、その両方に向けて仕事をしているのが乗合事業担当です。